アメリカ、ニューヨーク州のクオモ知事は新型コロナウイルスの抗体検査を無作為に
3000人に実施したところ、およそ14%に抗体が確認されたと発表しました。
そもそも抗体とは、体外からの病原菌やウイルス(異物)にある抗原(目印)に
特異的に結合して、その異物を生体内から除去する分子です。
免疫の一種、言い換えれば体の毒消しですね。
抗体は免疫グロブリンというタンパク質。異物が体内に入るとその異物にある抗原に
ぴったりと結合する形の抗体を作り、異物を排除するように働きます。
つまり私たちの身体はどんな異物が侵入しても、ぴったり合う抗体を作ることが
でき、その異物の毒性を中和、殺菌し、捕食してしまうのです。
人間の体はうまくできていますね。
ということで14パーセントの人は感染したのに、発症せず、あるいは
発症していても、気づかないうちに自然治癒しているということになるのです。
また、抗体をもっているということは、少なくともこの新型コロナウイルス感染が
蔓延している現在は罹患することはないと言う事になります。
アメリカでは、この結果から医療関係者で抗体保持者を感染リスクの高い最前線へと
いう方針を考えているようですね。
PCR検査の陽性、陰性よりこっちの抗体検査の方が個人的には気になります。