風野ゆうの素朴な疑問と一本勝負

全身全霊をかけて気ままに全力投稿

広島カープ 70勝70敗でシーズン終了

広島カープは70勝70敗でシーズン終了。クライマックスシリーズ進出は阪神の3連勝以外のパターンなら決定ということでほぼ確定とみています(笑)。今年は後半で大失速したのが痛かったですね。巨人もダントツに強いという感じではなかったですが、いいところで勝ち切っていました。あっぱれでした。広島は負け越しだけは免れて良かったです。

で、最終戦の今日は中日に負けたわけですが、本拠地ズムスタでのこの試合がある男の引退試合となりました。その男とは攻走守のセンスが光る赤松真人外野手です。2007年オフにフリーエージェント阪神に移籍した新井貴浩人的補償として

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広島東洋カープに移籍してきました。下写真の本塁打をフェンスに駆け上ってキャッチしたプレイは有名で、日本の忍者として海外メディアでも大きく採り上げられました。 

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2016年シーズン終了後に、奥様の勧めで人間ドックを初めて受診し、その際に胃の内視鏡検査を受けたところ、初期段階の胃がんが発見されたということです。

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それから一軍復帰を目指して頑張ってきましたが、その願いは叶わず今シーズンで引退ということになりました。その 広島・赤松選手がこの最終戦に登場しました。3点ビハインドの九回、鯉党の大歓声に迎えられ、中堅の守備に就きました。この回の守備機会はありませんでしたが、笑顔でベンチに下がりました。

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 試合後の引退セレモニーではマイクの前に立ち、涙であいさつ。「僕は幸せ者です。成績もあまり残せていませんが、このようなセレモニーをしていただき、感謝しかありません」と頭を下げました。

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「25年ぶりに優勝した2016年、最高のシーズンを終えた年末に、病気が見つかりました。最高の気持ちから一転、どん底に落とされました。本当にどん底でした。こんなにも好きな野球ができなくなると、正直、何度もあきらめかけました。しかし、そんなことに勇気、元気を与えて暮れたのは家族、チームメート、全国から送られてくる折り鶴、手紙などの応援でした」

 家族、ファンへの感謝を伝え、涙を流した赤松。「全国から送られてくる手紙のなかには、つらい治療に耐えている人達がいます。つらいのは僕だけじゃない。そう思い、1軍の試合を目指していましたが、引退試合となってしまい、すみません。しかし、少しでも元気にいてくれたら本望です」と顔を上げると、ファンから大きな拍手が沸き起こりました。
 スピーチ後は後輩の菊池諒が花束を渡し、互いに涙を流して抱き合いました。お見舞いに足しげく通い、赤松の闘病生活を知っているだけに感極まったのでしょう。

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最後は胴上げも行われ、背番号38の現役生活が幕を閉じました。

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お疲れさまでした。代走に出てきた時の赤松への期待感は半端じゃなかったです。50Mを5秒5ですからね。他に守護神永川も今シーズン限りでユニフォームを脱ぐようです。

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クライマックスに勝ち上がって日本シリーズに出たいものです。日本一という忘れ物を獲りに行くためにも。